国土交通省の諮問機関である国土審議会土地政策分科会企画部会において、「土地政策の新たな方向性2016」が取りまとめられました。詳細はこちらですが、その中で空き家・空き地に関する提言をいくつかご紹介します。

 

【創造的活用の実現】

※空き家・空き地等の新たな流通・活用スキームの構築

-行政、住民、宅建業者等の協議会を通じ、空き家・空き地等を寄付等により地域全体や市場で活用する取組みを促進

-空き家・空き地バンク登録物件を集約化し、全国に情報発信可能なシステムの整備を検討

-市町村が空き地等の活用を主体的・計画的に促進するため、空き地等の活用等に当たって所有者と行政・民間事業者等の間に介在する組織等の制度的枠組みの検討

※志ある資金等の活用による空き家・空き店舗の再生・活用

-地方の小規模事業での不動産特定共同事業の活用が推進される枠組みの整備

-クラウドファンディングを通じて「志ある資金」等を活用し、空き家・空き店舗を再生・活用する取組み推進

【最適活用・創造的活用を支える情報基盤の充実】

※ITを活用した「空き家・空き地バンク」の標準化・一元化などを通じた効果的なマッチングの実現

【放棄宅地化の抑制】

※所有者の所在把握が難しい土地の実態把握

※活用が困難な土地の管理・帰属のあり方、災害リスクの高い地域等の土地利用のあり方について本格的な議論を進める。

※相続登記の更なる促進方策の検討など、所有者情報の確実な把握のための環境整備に向けて本格的な議論を進める。

 

 

「空き家・空き地」問題は、所有者の資金の問題や、意識(利用予定がないなど)の問題と、所有者側ではどうしようもない法的な障害(再建築不可など)が重なり、100件あれば100個の理由があるほど非常に複雑かつ難しい問題です。今こそ行政と民間の知恵を結集してその解決にあたらなければならない時期ではないでしょうか。

また、最近は空き家調査を民間企業が行っている例もありますが、やはり所有者の調査・確認までは限界があり、行政主導で行っていくという方向性を示したところは歓迎したいと思います。